前の記事では「テーマ」と「コンセプト」が決まりました。
テーマは「プレイし終わったときにプレイヤーの心に残る感情」
コンセプトは「もし〇〇をマダミスで作るなら? (What if?)」
でした。
では、今日はもうちょっとマダミスとして膨らましていきましょう。
マダミスのプレイヤーを募集する時に何を見る?
さて、マダミスを遊ぶ際に、あなたは何を見て遊ぶでしょうか?
- Twitterの口コミを見て
- 推しがプレイする配信を見たくて
- 友人に誘われて
- Twitterで作品の宣伝や、プレイヤー募集を見て
- discordの募集を見て
- BOOTHやウズアプリや店舗の紹介文を見て
これぐらいでしょうか。
Twitterの口コミは「テーマ」が正しく伝わって機能すれば、「テーマ」に関連する感想が呟かれるでしょう。
また、推しがプレイする配信は絶対見たいので、先に自分がプレイしたくなりますが……これは作者ではコントロールできませんね。なお、有名な配信者にアプローチして配信してもらう宣伝手法もありますが、これは置いておいて。
友人に誘われたら……マダミスの内容にかかわらず、日時があえばオッケーするかもしれません。これもまた作者ではコントロールできません。
さて、今回考えていきたいのは以下の3つです。
- Twitterで作品の宣伝や、プレイヤー募集を見て
- discordのプレイヤー募集を見て
- BOOTHやウズアプリや店舗の紹介文を見て
これは作者が情報をコントロールできる部分です。
プレイヤーにとっては作品への期待感をはぐくむ情報でもあります。
では、実際に見て見ましょう。
Twitterでの宣伝
自作の露骨な宣伝です。ぜひ遊んでください。……は置いておいて。
- タイトル
- サムネイル画像
- キャッチコピー
- プレイ時間
- プレイ人数
- 特徴
- ターゲット
が載っています。
discordでのプレイヤー募集
discordのプレイヤー募集サーバーを見たことがあるでしょうか。
宣伝の勉強になるのでぜひ入ってください。有名な所だと以下の2つでしょう。
マーダーミステリーオンラインセッション募集用サーバー https://ameblo.jp/ikemen410/entry-12585899503.html
マダミス公募鯖『迷探偵』 https://twitter.com/meikarameihe
他にも、GMさんが自分がGMするためのサーバーを持っていることもあります。
ここでは、以下のような内容が載っています。
GMさんのお名前やプレイ上の注意はここでは省略します。
- シナリオタイトル
- プレイ人数
- プレイ時間
- あらすじ
- 詳細なシナリオページへのリンク
Twitterとの違いとして、サムネイル画像が無い場合が多いです。
また、文字数制限がないので長めのあらすじが書いています。150字~300字程度が多いです。
BOOTHやウズアプリ、店舗の紹介文
BOOTHやウズアプリの紹介文を見てみましょう。
https://himegotonosusume.booth.pm/items/4243308
再度露骨な宣伝ですね。
自作は情報が多い方ですが、Twitterに載せている情報とdiscordに書かれる情報の両方が書かれている場合が多いです。
まとめると……
- タイトル
- サムネイル画像
- キャッチコピー
- プレイ時間
- プレイ人数
- 特徴
- ターゲット
- あらすじ(150~300字程度)
以上の内容を見て、プレイヤーさんはプレイするかどうかを選びます。
なので、最初に決めてしまいましょう。テーマやコンセプトと同時に作品の目指す道しるべになります。
サムネイル画像は後で作っても良いでしょう。
他の部分も後で変更しても構いません。特徴などは後でついてきますし、魅力的なタイトルは後で思いつくこともあります。とりあえず(仮)で全て埋めてみましょう。
どうやって決めよう?
では、どうやって決めたら良いのでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。
タイトル
魅力的なタイトルについて語りだすと長くなるので……省略します!
いったん、何でもいいので置いてみましょう。(仮)と付けても良いです。後で考えても良いでしょう。
キャッチコピー
一文でマダミスの魅力を表すものです。
コンセプトの「〇〇をマダミスで作ったら?」を組み替えて「〇〇マダミス」といったん置いてみましょう。
私のお勧めは「〇〇×〇〇×〇〇マダミス」と要素を3つぐらい並べる方法です。特徴が1文で表せて便利です。しかし、型は自由です。映画のキャッチコピーなどを参考にしても良いでしょう。
もっと良い文章が制作中に思いついたら変更しましょう。テストプレイでプレイヤーさんが何気なく言ってくれた感想がとても良く、採用することもあります。
プレイ時間
プレイ時間も作っていく内に変わっていくのですが、いったん決めておきましょう。
20分でプレイできるマダミスを作りたいのか、1時間で終わる軽めのマダミスを作るのか、2時間で終わるまとまったマダミスを作るのか、はたまた3~5時間かかる長編を作るのか、6時間以上かかる大作を作るのか……。
最初は3時間以上の作品は避けましょう。
作品作りが大変なのもありますが、テストプレイヤーが集まりづらいからです。処女作で面白いかどうか分からないものに3時間のプレイ+感想戦に付き合ってくれる人は……よほどいい人です。なかなか集まりません。どうしても作りたいなら止めませんが、テストプレイヤー集めは頑張りましょう。
まずは1時間程度の軽めのマダミスを作ってみるのをお勧めします。
20分程度で終わる作品を試しに作るのもおすすめです。
同じぐらいの時間の作品をいくつかプレイしてみて、どれぐらいの情報量なのかを確認して見ましょう。
プレイ人数
2人用と、3人~5人、6人以上はそれぞれプレイ体験が違います。
作品によるので、完璧に分類はできませんが、参考まで。
2人用
協力型と対立型があります。
- 協力型……ある事件を協力して解決する
- 対立型……ある事件について争う
対立型だと思ったら、途中で和解して協力型に変わる作品もありますし、協力型だったのに途中から対立型になる作品もあります。
3人~5人
3人以上のマダミスでは、一つの事件があり、犯人・探偵・目撃者・協力者など様々な役割のキャラクターが出てきて、それぞれの思惑が絡み合ってきます。
もちろん、犯人が2人以上いる場合もありますし、探偵役など役割をはっきり決めなくても構いません。
6人以上
6人以上だと一つの事件に対して、キャラクターの役割が足りない可能性が出てきます。
もう一つサブの事件を起こしたり、火事場泥棒のような事件には関係のない目標のキャラクターが出てきたり、工夫が必要になってきます。
特徴
特徴は売り文句のひとつです。
テストプレイヤーさんの感想などを見て、後でどんどん付け足しましょう。
しかし、まず決めておきたい特徴があります。
推理重視か、ロールプレイ重視です。
マダミスプレイヤーはこの点を重視して遊ぶマダミスを選びます。
とはいえ、テーマである程度決まっていると思います。
難しい推理やトリックをテーマにしている場合は推理重視。
世界観やキャラクターの物語性、エモさをテーマにしている場合はロールプレイ重視です。
推理重視なら、面白いトリックや、納得感がある推理導線に注力しましょう。
逆にロールプレイ重視なら、読み合わせの分量を増やしたり、キャラクターの心情を深堀したりしましょう。
もちろん、マダミスでは両方必要です。
ただ、プレイヤーが期待しているものをあらかじめ設定しておくと、プレイヤーの期待に応える作品を作ることができます。
ターゲット
誰に遊んでもらいたいでしょうか?
- 初心者か中級者か上級者か
- どういう体験をしたい人か
どういう体験をしたい人か、はテーマを参照しましょう。
「プレイ後に〇〇という感情になりたい人」を良い感じの言葉に置き換えればターゲットになります。
ここでは、ターゲットのマダミスの習熟度を決めましょう。
はじめてマダミスを作るなら、いったん、「数作以上プレイしてマダミスに慣れている人」に向けて作ってみましょう。「数作以上プレイして慣れている」というのは多くのマダミスプレイヤーに当てはまるので、プレイもしやすいです。
初心者向けと明記するなら、特に「初心者に向けたガイド」が必要になります。できればすべての作品に初心者向けのガイドはあった方が良いのですが……初心者向けを謳うなら更に丁寧なガイドを設けた方が親切です。
「マダミス未経験の人をマダミス沼にハメる!」というテーマの作品なら初心者向けで構いません。
逆に「上級者向け」と明記すると「100作以上マダミスをプレイしている猛者を唸らせる複雑な仕掛けがあるのか⁉」という期待を煽ってしまいます。難解な推理がテーマの作品なら良いのですが……そこまでプレイヤーの期待値を上げなくても良いでしょう。
もちろん「上級者を唸らせてやるぜ!」というテーマのマダミスなら上級者向けで構いません。
あらすじ
長くなるので……明日書きます!
明日の記事をお楽しみに。
マダミスアドカレチャレンジについて
マダミスアドカレチャレンジと題して、マダミスの作り方を12月1日~25日で書けるだけ書いくチャレンジをしています。
チャレンジ終了後、記事は一部非公開にして、pdfの電子書籍+穴埋めフォーマットを付けてBOOTHなどで販売予定です。
クリスマスまでの間、しばしお付き合いください。明日もどうぞお楽しみに。