謎解きと推理、情報整理ってよく言われますがどう違うんでしょう?
考えてみたところ、うまく言語化できたのでブログにします。
謎解き
謎を解くもの全般を指します。広い定義です。
推理も含みますが、推理に限りません。
- 暗号
- パズル
- クイズ
- 調査
- 推理
- なぞなぞ
- 間違い探し
- 絵合わせ
などなど……色々な要素を含みます。
推理
推理は、謎に対し、今ある情報を組み合わせて、今ある情報に含まれない情報を推測し、理屈の通った答え・真実を導き出すことを指します。
「情報を調査する」というのを含めるかどうかは場合によるでしょう。
- 解くべき謎がある
- (情報を調査する)
- 今ある情報を組み合わせる
- 情報にない抜けている内容を推測する
- 理屈の通った答え・真実を導き出す
という流れです。
情報整理
情報整理は、推理に比べて、「情報にない抜けている内容を推測する」という段階がありません。
- 解くべき謎がある
- (情報を調査する)
- 今ある情報を組み合わせる
- 理屈の通った答え・真実を導き出す
というのが情報整理です。
マダミスでよくある、時系列を整理してアリバイの有無、武器の入手可能性などの情報を組み合わせたら解ける謎は「情報整理」で解ける謎と良いでしょう。
推理と情報整理
よく、「このマダミスは推理じゃなくて整理しかない」「いや推理がしっかりしている」という議論がありますね。
この議論に陥る要因としては2つあり、1つ目は定義がバラバラなせいです。
仮に、上記の定義を正とすれば議論は減るでしょう。しかし、もう一つの要因により、議論がなくなることはありません。
もう一つの要因は、今ある情報へのプレイヤーの知識の差にあります。
事前知識の差
たとえば、左の薬指に指輪をしていたら既婚者を意味します。
知識がある人は、情報に「被害者は左の薬指に指輪をしていた」とあれば、被害者が既婚者だと情報を見ただけで理解できます。
しかし、もし知識が無い人がいたらどうでしょう?
「左の薬指に指輪をしている」ということが既婚者を意味するとは分かりません。
なので、他の情報や文脈と組み合わせて、被害者は既婚者だと推測する、つまり推理するのです。
これは極端な例ですが、事前知識の差によって、推理か情報整理かは変わります。
公開情報の差
情報の差は事前知識だけではありません。
マダミスには情報秘匿や情報のやりとりがあります。
情報を持っている人は情報を整理するだけで解ける謎も、ある人は情報が隠されているために解けないかもしれません。
情報が隠されている人は、隠された情報を推理して真実にたどり着くでしょう。
この場合、同じシナリオを同じ卓で経験した人の間でも「情報整理した人」と「推理した人」が分かれてしまいます。
推理も情報整理も優劣はない
マダミスの内容として、推理と情報整理のどちらが上ということはありません。
エモーショナルなストーリーメインのマダミスなら、推理要素は無くし、情報整理で謎が解けるようにするのも良いでしょう。
ただ、推理メインのシナリオであれば、情報整理だけではなく、抜けを推測する推理要素があった方が良いのかもしれません。
プレイヤーは、推理メインのシナリオに、ばらばらの情報が繋がるひらめきの瞬間の快感を求めているかもしれません。
とはいえ、言葉の定義も曖昧なので、絶対ではありません。